当記事は、語彙力向上のためのアウトプットです。
ワインを飲んだときの表現についてまとめていますが、日本酒など他の醸造酒にも共通点が多く参考になると思います。
表現のコツ
「ワインを表現する言葉」(出典:参考記事)より引用させていただくと
ワインを表現するコツは、色・香り・味わいの3つの視点で魅力的に感じさせる言葉を使用することです。
例えば、色合いは宝石など美しいものに、香りは果物のように心地良いものに、味わいは「爽やか」「まろやか」「フレッシュ」「生き生きとした」などの美味しそうな言葉を使うと効果的です。
視覚の表現
粘性
粘性は、アルコールや糖分の量で異なってくる
グラス側面に見られる液滴は「ワインの涙」とも言われ、アルコール度数の高いワインで見られる
「さらっとした」「粘性が強い」などと表現
濃淡
白ワインなら「透明に近い」などと表現
赤ワインんら「明るい」「やや濃い」「黒みがかった」などと表現
清澄
ワインの濁りを澄ませる作業を清澄作業(せいちょうさぎょう)と言う
白ワインなら「輝きのある」「クリスタルのような」などと表現
赤ワインなら「明るく透き通った」「きれいで鮮やかな」などと表現
スパークリングワインは炭酸ガスの気泡があり、「勢いのある ⇒ 細かく穏やかな ⇒ ムースのような ⇒ クリーミーな」など気泡の表現を加える
色合い
白ワインは若いうちは色が淡く、酸化の影響を受けながら色が変化する
色合いは「無色 ⇒ グリーンがかった黄色 ⇒ レモンのような黄色 ⇒ 金色がかった黄色」などと表現
赤ワインはブドウの果皮から抽出されるアントシアニン色素が熟成を経て茶褐色へ変化する
色合いは「明るい紫色 ⇒ 赤みがかった紫色(ルビー) ⇒ 茶色がかった赤色(ガーネット) ⇒ レンガ色」などと表現
ロゼワインも赤ワインと同じ色素
色合いは「明るいピンク色 ⇒ 鮮やかなピンク ⇒ オレンジがかったサーモンピンク」などと表現
嗅覚の表現
香りの強さ(トップノーズ)
香りはアルコールと水分に連動して揮発する
ワインの温度や湿度にも起因する
揮発性の強さを「穏やか ⇒ 心地良い ⇒ やや強い ⇒ 強い」と表現
1番目の香り(ブドウの香り)
ブドウ品種がもつ独自の香り
白ワインを例える香りでは
・「レモン」「リンゴ」「グレープフルーツ」「パイナップル」「メロン」「モモ」「洋ナシ」などの柑橘類の香り
・「ジャスミン」や「くちなし」などの白い花の香り
赤ワインを例える香りでは
・「カシス」「ブルーベリー」「ラズベリー」「イチジク」「イチゴ」「サクランボ」「バナナ」などの果物の香り
・「バラ」「スミレ」「アカシア」「ライラック」などの花の香り
・「ユーカリ」「ミント」「ピーマン」など植物の香り
例外的に、ミネラルに由来する「ヨード」「石灰」「火打石」などの鉱物系の香りにも例えられることがある
2番目の香り(発酵の香り)
ブドウの果汁が発酵するときの副生物としての「エステル」の香り(フルーティーな印象の香り)、マロラクティック発酵や樽発酵など、発酵由来の香り
3番目の香り(熟成の香り)
樽熟成によって生まれる香りを熟成香という
・「マッシュルーム」「トリュフ」「腐葉土」「森の下草」「杉の木」などキノコ類や植物の香り
・「ヴァニラ」「コショウ」「シナモン」「アニス」「セージ」「ローズマリー」などのスパイス系の香り
・「ブリオッシュ」「パン」「コーヒー豆」などのロースト系の香り
・「ヘーゼルナッツ」「アーモンド」「ピスタチオ」など乾燥豆類の香り
・「なめし皮」「じゃ香」「生ハム」「蜂蜜」などの動物的な香り
ブーケがあるワインは熟成したワインを意味し「複雑な香り」と一言で表現することもある。
戻り香
ワインを飲みこんだ後に口蓋から、鼻へ伝達される香り
味覚の表現
ファーストアタック(第一印象)は、ワインを口に含んだときの味わいの印象
味蕾で感じる「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」「うま味」がある
味わい
原料となるブドウ果汁の糖度と果皮の比重が水分に対して多ければ、濃縮度の高いワインとなる
アタックが「軽い ⇒ 強い ⇒ インパクトのある」などと表現
甘味
甘味はワインの残糖分とアルコール
「ソフトな」「ねっとりした」などと表現
酸味
「生き生きとした」「シャープな」「爽やかな」などと表現
発酵中の副生物として、酢酸、酪酸、乳酸、コハク酸も影響を与える
主に乳酸は「うま味のある」「まろやかな」「デリケートな」などと表現
苦味、塩味
苦みと塩味はミネラルに由来する
うま味
うま味は熟成による副生物であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸により得られる
渋味
渋みはポリフェノール成分であるタンニン
「穏やかなタンニン」「ヴィロードのような滑らかなタンニン」「荒々しいタンニン」などと表現
コク(コク味)
コクは食べ物を口に入れたときに感じる、味、香り(口中香)、食感のすべての刺激で感じられる総合感覚で、味覚の6番目の要素として含めることもある
構成要素として
- 複雑さ
- 広がり
- 持続性
その他
聴覚として、お酒を注ぐときの音、(ほかの人の)咀嚼音や嚥下音
生体側に起因する要因として、食習慣(文化的要因)、体調(生理学要因)、外部環境、情報・価値観などがある
まとめ
以下のように順を追ってゆっくりとワインを楽しみましょう
- ワインを注ぐ・・・注ぐときの音、粘性
- ワインの色を見る・・・清澄、濃淡、色合い
- 香りを嗅ぐ(鼻先香)・・・揮発性
- 口に含んだ時の味わいを感じる・・・濃縮度
- 香りを楽しむ(口中香)・・・ブドウ香、発酵香、熟成香
- 味わいを楽しむ・・・甘味、酸味、塩味、苦味、渋味
- コクを楽しむ・・・複雑度、広がり、持続性
- 余韻を楽しむ(戻り香)・・・うま味
「複雑で長い余韻」は、うま味があって戻り香の余韻が長い素晴らしいワインです
出典(参考記事)
お読みいただたき、感謝いたします 🤗