東京都江戸川区にある「東京健康ランド まねきの湯」が、2023年9月3日(日)21時をもって閉館することが発表されました
まねきの湯とは
まねきの湯は、昭和61年に「東京健康ランド」として開業、平成24年に「東京健康ランドまねきの湯」として生まれ変わり、37年にわたって地域の人々に親しまれてきました
まねきの湯は、広々とした大浴場や露天風呂、サウナ、水風呂、エステ、マッサージ、カラオケ、食事処など、充実した設備が魅力の温浴施設でした。また、都心からアクセスも良く、多くの人が利用していました
まねきの湯の閉館理由
まねきの湯の閉館理由は「エネルギー原価高騰など諸般の事情」とのことです
エネルギー原価の高騰については、度重なる値上げや燃料調整料の導入を受け入れ、なんとか持ちこたえているのかと思いきや、そうではなかったようです
まねきの湯の閉館は、地域にとって大きな損失と言えるでしょう。まねきの湯は、地域の人々の憩いの場であり、疲れを癒す場所でした。また、まねきの湯は、多くのイベントや催し物が開催されており、地域の活性化にも貢献してきました
まねきの湯の事業概要
まねきの湯の運営元である「株式会社コシダカホールディングス」の決算情報を調べてみました。2023年8月期(第2四半期)決算説明資料 の「温浴事業の概況(P21)」では
- 2020年8月以来の営業黒字で着地
- コロナ収束による集客回復
- 一方、水道光熱費高騰による利益率低下
コロナ収束により、売り上げは回復しているものの、エネルギー高騰により利益率が低下している、とのこと。しかし、4月13日の決算説明会やホームページなどでも、閉館については、まったく触れていません。
利益率の低い温浴事業を縮小もしくは撤退して、好調のカラオケ事業に集約していくのは、企業としては正解のような気もします(個人の見解です)
まねきの湯は全国に3店舗あります。残り2店舗は群馬県高崎市と福島県郡山市にありますが、閉館のお知らせは出ていませんでした
まねきの湯の今後
まねきの湯の跡地については、まだ発表されていないようですが、再開発される可能性が高いと考えられます。まねきの湯がある都営新宿線の船堀駅周辺は『船堀駅前地区まちづくり基本構想』概要で江戸川区が道標を公開しています
まねきの湯がある場所(下図のオレンジ色の区域)は、複合用途ゾーンとして「居住・業務・商業・工業などの複合用途ゾーンとして周辺のまちづくりに応じてまちの機能強化」として位置づけられています
船堀駅周辺の更地化された土地は、一時的に公園やサイクルポートなどで活用されはじめています。まねきの湯の跡地についても、いったん更地にして活用方法を検討するものと予想されます。
今後は、まねきの湯の跡地がどのように生まれ変わるのか、注目したいと思います。まねきの湯と駐車場を共用している「フナボリゴルフ」の動向にも要注意です
まねきの湯の閉店は、地域にとって大きな損失と言えますが、新たな施設が生まれることで、地域が活性化されることを期待しています。
まねきの湯の思い出
私は、まねきの湯に通い始めて20年になります。初めてまねきの湯に行ったのは、会社員時代のことでした。江戸川区に住む友達と遊びに行った帰りに、立ち寄ったのがきっかけでした。
まねきの湯の広々とした大浴場や露天風呂に、とても感動しました。また、サウナや水風呂も気持ち良く、疲れが癒されました。それ以来、まねきの湯には、よく通うようになりました。
まねきの湯では、家族と行ったり、一人でゆっくり過ごしたり、風呂上がりに焼肉を食べたり、様々な思い出があります。特に、仕事で疲れたときに、まねきの湯に行って疲れを癒すのが、私のストレス解消法でした。
まねきの湯の閉店は、とても残念ですが、これまでの37年間の歴史に感謝したいと思います。まねきの湯の思い出は、いつまでも心に残るでしょう
まねきの湯(閉館)
※2023年9月某日 閉館しました
参考
・閉館のお知らせ
・IR情報
・船堀駅周辺地区まちづくり基本構想
お読みいただき、感謝いたします 🤗