今回は、勝手に地方都市を訪れ、勝手に心配するのコーナーです
足利氏館(鑁阿寺)がある足利市に立ち寄ったとき、人が少なく、閉まっている店が多い、町に活気がないと感じました
世間では、政府の少子化対策についての是非が問われています。普段、東京に住んでいると、その問題に気づかないこともありますが、地方の都市を歩いてみると、その現実をひしひしと感じることができます
今回は、そんな足利市について調べてみました。
足利市について
足利市は、栃木県南西部に位置する市。旧足利郡と旧群馬県山田郡の一部から成り、人口は 約14万人。地方拠点都市であり、古くは足利氏発祥の地としても知られています。フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」と称した足利学校があります。また、太平記館、あしかがフラワーパーク、鑁阿寺、足利市立美術館、草雲美術館 など、多くの観光スポットがあります
足利市 アクセス
足利市へのアクセスは、JR両毛線 足利駅、東武日光線 足利市駅、足利IC などから可能です。JR足利駅は、両毛線が乗り入れていて、JR高崎駅から約65分、JR小山駅から約40分です。東武日光線 足利市駅は、浅草駅から特急列車で約1時間15分です。足利IC は、北関東自動車道に接していて、東京から約90分、宇都宮から約40分です
足利市 人口動態
足利市の人口は、1990年のピーク時には168,217人でしたが、2023年には140,932人に減少しています。この減少は、少子高齢化による出生数の減少と、若者(特に女性)の流出が主な原因であると、市は分析しています
以前は、宇都宮市に次ぐ人口規模を誇っていた足利市ですが、近年は、小山市、栃木市に抜かれ、第4位にまで下がっています
足利市 町のようす
JR足利駅から東武足利市駅まで歩き、町の様子を見ていきます。撮影の時間帯は、月曜日の午前中です
観光地の鑁阿寺には数人いましたが、町を歩いていても、人とすれ違うことはほとんどありませんでした。実際に町を歩いてみると、データで裏付けられたように、人口減少と少子高齢化が進んでいることが感じられます。
足利市 東京リベンジャーズ2
映画『東京リベンジャーズ』の続編が公開中です。この映画は、2021年に公開された前作の続編で、前作に続き、映画『東京リベンジャーズ 2』も、足利市でロケが行われました。
映画やドラマなどの撮影を支援する足利市みどりと文化・スポーツ(MBS)財団撮影支援室によると、昨年度は栃木県内市町の中で、足利市での撮影件数が最も多かった。特に、旧足利西高校の廃校舎は、学校の場面などの撮影で人気が高く、同支援室も積極的に誘致に取り組んでいる。
足利市では、出演者や制作スタッフの「ロケ弁」が大きな経済効果を生んでいる。MBS財団によると、昨年度のロケ弁などの飲食代は 約1647万円。
同財団の担当者は「市内にはロケ弁に対応できる飲食店が50店ほどあり、この約10年で2倍以上に増えたのではないか」と語る。
記事引用:読売新聞オンライン より
「学園映画・ドラマのまち」として町おこしをしたら面白そうです
足利市 地域おこし協力隊
地域おこし協力隊の募集もしています(令和5年度は終了)
活動内容
処遇等
- 週5日勤務 9:45~18:15(休憩12:00~12:00)
- 月額 166,000円
- 期末手当 年2回
- 勤務地 JR足利駅構内(Aidacco)
魅力あるふるさと納税については、「撮影ロケ地へのご招待」や「映画のエキストラ出演」など、映画ファンが喜ぶものを検討してみてはいかがでしょうか。岩船山の特撮爆破体験も人気があります
月収については、住居は市が用意してくれるにしても、フルタイム勤務で16万円は寂しい。これまでのスキルや人脈を活かせるような優秀な人材が、給与を下げて地方に来てくれるとは思えません。市は、地方税の補助など、さらなる支援を行う必要があります。
ちなみに、足利市議会議員の報酬は498,000円、期末手当は年間で1,444,200円、政務活動費は年60万円です。一部の議員は、議員定数や政務活動費の削減を行い、削減した予算を少子化対策に充てることを公約に掲げています
ぜひ公約を実現してもらい、削減した予算を、少子化対策だけでなく、魅力的な地域おこしの予算にも充ててほしいと願います
足利市 周辺の自治体
足利市周辺の両毛6市(桐生市・太田市・館林市・みどり市・足利市・佐野市)については、桐生市の人口減少が、足利市以上に深刻な問題となっています
群馬県桐生市は、かつては足利市と並ぶ両毛地区の中心都市として栄えていました。しかし、近年は人口減少と少子高齢化が進み、足利市に抜かれて、両毛地区で最も人口の少ない市となっています。
今回の旅では、桐生駅を通過するのみでしたが、足利市よりも深刻な人口減少と少子高齢化の問題を抱えていることを知り、興味を持ちました。次回は桐生市を訪れ、その現状を詳しく見てみたいと思います。
以上、福岡県福岡市出身の筆者が、勝手に地方都市を訪れ、勝手に心配するコラムをお届けしました。実は、栃木県ならびに東武鉄道の大ファンです!
地方都市の将来がより良いものになることを願っています 🤗